天女座物語12
まずは、九州ツアーの様子から。
8月30日に大阪より別府へ。その翌日、長崎の常在寺に行き、10月日蓮
宗を始められて750年になる2002年に向けての大きな法要があり、その
打ち合わせをしました。合川上人と息子さんの泰通さん、「法華の香風」を
常在寺で作曲録音合宿をしてすっかり親しくさせて頂き話もはずみました。
特に今回の法要では、歌手の岡村喬生さんをお呼びして私の作曲の「日蓮は
なかねども涙ひまなし」を伴奏しなくてはいけませんので綿密な打ち合わせ。
9月1日 今度出版する「10万人とふれあうコンサート」の体験記につけるピ
アノのCDの為にあるホールでグランドピアノを借りて頂き、泰通さんが録音
をして下さいました。
以前、別の会館で録音していいテイクが即興も含めてたくさん録れたのです
が、ピアノの高音がキンキンするのとピッチがちょっと・・・
と泰通さんが、もう一度録音をしようと申し出てくれました。
しかし、今回は、このピアノが新しすぎて響きが殆どなくて弾きづらくて途中
で録音を断念。今度は、長崎のピアノをいくつか弾いてみて相性のいいピア
ノを探すことに・・・。
私は、以前録ったテイクでもと思っていましたが、こうなったらトコトン自分の
好きなピアノを探すことにしました。せっかく時間を空けて下さった泰通さん
には、申し訳なかったのですが・・。泰通さんも「ピアノとの相性があるんで
すねえ・・。」と納得してくれました。
理想は、古いスタインウエイなのですが・・・。出逢いを待ちましょう。
その夜は、蜂蜜をアルゼンチンから輸入している尾形さんの家に行き再会を
喜び、3時半まで話しました。西念寺の井手和尚さんも来ていて盛り上がり
ました。
9月2日は、佐賀美術館ホールでお医者さんで気功家の矢山利彦先生が
毎年、主催してくれるコンサート。今年は、何と!1部でピアノを4曲披露。
トンチャンもボサノバをギターを片手に歌うという新しい試み。結構皆さん
が喜んで下さいました。なんせ今年で7回目なので少しは、違うことをしな
いと・・。ピアノが結構新鮮だったようです。
打ち上げでは、矢山先生が、「今度、天女座が出来たら気功のセミナーを
やろうか!」と言って下さいました。嬉しい!
9月3日は、久留米温泉に移動。久しぶりに小川社長(もと神風特攻隊の時、
出撃しようとすると嵐、で3回助かって奇跡の生還をした方です)と再会。
矢中がボサノバを歌い、エステルームの丸山さんと近所に住む、友人の画家
の笠くんからのケーキの差し入れで盛り上がりました。
9月4日は、湯布院に別荘を持つ山田文ちゃんたちと合流。西念寺の井手さん
の紹介でその文ちゃんの別荘の隣の隣にある豪邸を訪ねました。
その豪邸の持ち主は、笠青峰さんという日本画の巨匠で政府がお買いあげ
するくらいの絵を描かれ、アトランタオリンピックの時、アメリカで長期個展
をされ、日本でも三越や一流の所で個展をされています。
何と!アトリエの下が、200名の音楽ホールになっていて私の好きなスタ
インウエイのグランドピアノが置いてあり、日本の名だたるクラシックの
音楽家のコンサートを年に3回開いておられるのです!
特に岡村喬生さんとは、とても親しくて、こけら落としに歌って頂いたそう
ですし、山本直純さんや一流の音楽家との交流をされているそうです。
先生は、とても気さくな方で「6時まで制作しているので6時以降にバーベ
キューでもしようよ!」と意外な展開。
友人8人、皆で買い物して先生と楽しいバーベキュー大会が始まり宴もたけ
なわの頃、私が「ピアノを弾きますので即興のタイトルを頂けませんか?」
と先生に言いました。先生は、「私のテーマは桜なんですよ。」
ピアノで桜のイメージで即興。次々に言葉を頂いて即興していくと先生が大
変感動して下さいました。おまけにトンチャンのボイスで先生は、2度びっくり!
文ちゃんの差し入れてくれたケーキで2度目の誕
生日。皆で大盛りあがり!
おまけに私と仲良しの知り合いのジャズピアニストの細川氏も駆けつ
けて演奏。2人で鍵盤に向かって即興したり・・・。
先生も興奮して秘蔵のワインを「もう開けちゃおう!」と夜中まで話がつき
ませんでした。嬉しいことに「こんなに感動したことはないよ。心に直接来
ました。」と勿体ないお言葉。
先生は、弟子を取らず、自ら汗を流し、週に4日このアトリエで制作。
先生のお人柄に魅せられ、全国から友人たちが訪問し、パーティーを
しょっちゅうされているそうです。
九州の人たちのお陰で、心に残る出逢いで50歳の誕生日を迎えることが
出来、トンチャンは「こんなに幸せな夜はないよ!」と顔がゆるみっぱなし。
ほんなこつ九州はよかね!
先生とも再会を約束して8日ぶりに熊野に帰りました。
よかったねえ!トンチャン。
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