天女座物語16
神嘗祭ってご存じですか?
日時 : 2000年10月17日 20:08
皆さん、神嘗祭(かんなめさい)ってご存じですか?
私も言葉は知っていましたが、詳しくは知りませんでした。
もちろん、皆さんは、ご存じでしょうし、自分の無知をさらけ
出すようで、恐縮ですが・・・。
10月16日 伊勢神宮で神嘗祭が、執り行われましたので、
ご報告いたします。
神嘗祭の嘗は、なめる・・・つまり、食事をすること。
10月16日の深夜に、初めて採れた新米で作ったご飯と海の
幸など、五穀豊穣を祈願して天照大神に食事を差し上げる祭り
なのです。10時のお祭りと、夜中の2時と2回、同じメ
ニューで同じお祭りが行われ、10時のお祭りを見せていただ
くことが出来ました。
300名限定のお祭りで6ヶ月前から予約がいっぱいの所、6
月に演奏をしたというご縁で父と、矢中と3人入れて頂きました。
昔は、神嘗祭は、祝日で、誰もが知っていたそうですが、明治
になって宗教的儀式は、一切表に出せなくなり、新嘗祭(天皇
が、新米を頂くお祭り)も、表向き11月23日の勤労感謝の
日として残されたそうです。
伊勢には、文部省の研修センターの「伊勢修養団」というの
が、あり、そちらで1泊2日の研修と、神嘗祭と伊勢神宮の正
式参拝と、神楽の奉納が、行われました。
神道というと、つい、右翼的なイメージが強いのですが、まっ
たく違ってすごくさわやか、終始笑いが絶えない楽しい研修です。
ここは、和を大切にし、どなたでもお迎えします。
創始者の名言に「右翼も左翼も無いと飛行機は飛ばぬ」という
のがあります。
今の館長さんの中山さんも大変な人格者で、全国を講演で飛び
回っておられます。
勢ノ国屋という、伊勢の歴史に詳しい、おみやげやさんの山中
さんの2人のお話の中で、一番印象的だったのは、
「日本古来の美しいしきたりを日本人が忘れている」
ということです。
実際のお祭りは、夜中、電気を使わない、たいまつだけで、4
0人くらいの神官さんが、白装束で神様に捧げる新米や、海の
幸などの箱をお祓いし、神殿の中に運び込むのです。
本当に厳粛で美しい、日本の原点のお祭りでした。
伊勢神宮では、天照大神に1日2度の食事を、火をおこす所か
ら始めて、湧き水を汲み、2000年もの間、戦争中で爆撃の
間も欠かさないで続けてきたのです。
神殿に行って「初穂料」と書かれているのをご覧になったこと
があると思いますが、稲の穂は、命の元、一番大切なのです。
詳しい話は、長くなりますので省きますが、一年の行事の中で
神嘗祭が、一番大切な行事なのです。
薬師寺のご住職、故高田好胤さんも僧侶でありながら、毎年8
8名を連れて神嘗祭に参加されていたそうです。
修養団で、楽しく全国の方々と盛り上がり、6月に毎年演奏す
るのですが、来年の1月13,14日とお正月のお祭りに演奏
させて頂くことになりました。
もし、伊勢神宮に興味を持たれるお方がいらっしゃいました
ら、ご案内させて頂きます。きっと1月も正式参拝が、出来る
ことと思います。(皇族の方しか入れないところです)
伊勢神宮や、熊野で神様とのご縁を語らずして生活することは
出来ません。
熊野市でも修験道体験ツアーに(10月15日)参加して滝行
も行いました。
又、楽しい企画をお知らせいたします。
以上、長々とすみませんでした。 紫帆りん
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