新作CD「神々の庭」レコーディング |
天女座物語145 2003/3 伊勢と熊野を結ぶCDを作りたいと思っていましたが急遽、 4月29日の天女座の2周年で発売をすることになり、 慌しく、制作にとりかかりました。 毎年伊勢で演奏していて、「伊勢のCDを作ってきます!」と 昨年、皆に約束したので「神々の庭」というCDに決定。 伊勢の「神宮」「アマテラス」という曲や、熊野古道の歌「古道を渡る風」、 明和町の斎王祭りをイメージした「斎王物語」、「倭姫命」 熊野の花の窟神社の「花の祭り」など、9曲。 去年、即興コーナーで即興した人気の「光の扉を開けて」をラストに。 毎日スタジオにこもって夜中までかかり、今まで作っていた曲を手直し。 うちのネコたちも見学に。 一番苦労したのは「アマテラス」 他の重厚な曲の中で、シンプルに・・・と トンちゃんのアドバイスで何曲か作ったものの 「うーん。ちょっと違うよねえ!」 「シンプルな曲でアマテラスは表現できないよねえ!」 結局、ピアノ曲にしてみることに。 8日から熊野入りしたミキサーの増渕さん。 東京から車で来てくれる。 彼は今はなき、レコード会社アポロンの時代からのおつきあい。 アポロンの専属だった私のプロデューサーとしていろいろなCDを 手がけてくれ、個人的にも読んでいる本が共通だったり・・・と話があい、 京都の頃からミキシングをしてくれていました。 読書が好きで、もの静かな増渕さん。 レコード会社が無くなって、今はデジタルアーツという音楽の学校で 先生をしています。 ミキシングというのは、音量のバランスや、音の広がりを行う作業で 曲の仕上げには大事なものです。 出来た曲を生かすも殺すもミキシング次第。 いろいろな曲をミックスしてもらってアマテラスを聴かせた時、 「うーん。ちょっと違うねえ」とトンちゃんと増渕さんと私。 「もう一度書いてみようかな」と、曲を何曲か作り直す。 「メロディーがなくてもいいのでは?光のイメージとかさあ。」と増渕さん。 イメージだけで作るとトンちゃんが「これって逃げじゃない? やっぱり、イメージだけだと物足りないんでは?」 「まだ、アマテラスを作るには、力量不足かなあ・・・。 この曲を入れなくてもいいんじゃ??」とトンちゃん。 「まだ、やってみる!今日中に作る!」と私。 即興でいろいろ弾いているうちに、あるメロディーが浮かぶ。 さっそく、コンピューターに録音。 録音といっても打ち込みはしないので、手弾きで。 「やっとできたね!」と納得の3人。 アマテラスで10曲くらい書いては、捨てたかなあ? 試行錯誤の末の生みの苦しみ。 トンちゃんの歌も2曲あり、何とか9曲の仕上げをしたのが 11日の午前5時。 自宅にも3日間帰らず、天女座でバタンキュー状態。 それと、平行して、ジャケットやリーフレット(小冊子)の中身も 考えなくてはいけないのでおおわらわ。 ジャケットは、荒川夏朶さんの古典和紙絵。 題字は、修養団の中山先生にお願い。 写真は、井上陽水の「氷の世界」のジャケットを担当した 中村さんが、MOMの取材で天女座に来てくれて その写真を提供してくれることに。 「どうして、うちのCDは、いつも締め切りに追われるのかなあ・・・。」 余裕があっては、出来ないってことかも。 「明日はカフェが営業日だし、酵素玄米も炊かなくては・・・。」 と私がバタバタしているのを「大変だねー1人4役。」と増渕さん。 厨房を片付けているトンちゃん。 「明日、千恵さんに怒られるから綺麗にしないと・・!(笑)」 4月29日に山川紘矢、亜希子さんをお招きする 巡礼シンポジウムで発表するCD「神々の庭」 私たちの汗と涙の?結晶。 ぜひ、聴いてみて下さいね。 |