天女座物語27

組曲「熊野幻想発表!」

日時 : 2001年2月12日 23:09


熊野フォーラムが、12日に熊野市民会館で開かれました。

日頃、畳を運んだり、ペンキ塗ったり・・・(笑)と本当に音楽
家!?と自分でも思えるくらい、スタジオの灯は、消えて久しい感じ
でした。
でも、12日に熊野の組曲を発表すると公言していたので、何とか1
月末から時間を作って作曲に取り組みました。幸い、去年の夏に相当
あっちこっちに泳ぎに行っていたのでイメージが沸きやすかったです。

今回は、1曲目の「天孫降臨」で、国生みの物語を作曲。

その曲を作曲しているときに、「このイントロにホラ貝が欲しい!」
と思ったその日、何と!ホラ貝の達人、熊野川町に住む修験者の立石
さんを知人から紹介され、早速会いに行きました。
立石さんは、東京生まれ。修験道を学んで今では、ホラ貝を制作した
り、教えたり、修行に明け暮れている方です。

立石さんのホラ貝は、今まで聴いたことのないとても澄み切ったいい
音色!会ってすぐ意気投合。トンチャンもホラ貝を吹かせて頂き、筋
がいいと、亡くなった兄弟子のホラ貝をお借りすることが出来、弟子
にして頂きました。すごい出逢いにお互いに感激!

そして、2月12日の本番には、山伏の白装束の立石さんがまず、
オープニングでホラ貝を吹きながら客席から登場!

ステージに上がったところで「遠い遠い昔のことです。まだ世界が始
まった頃のことです・・・。」とトンチャンの国生みのナレーション。

「徐福伝説」や、「熊野古道をゆく」の後、「怒濤の鬼ヶ城」
坂の上の田村麻呂の鬼退治の伝説を音楽で表現。太鼓は、鬼城太鼓の
大西さんに頼み、ホラ貝も重ねて頂き、荒れ狂う海と鬼退治の合戦を表現。

即興コーナーでは、「海原をゆく鯨」が出ました。その後、電気大正
琴即興。トンチャンのボイス。風邪気味なのに声が伸びて気持ちよさ
そうに歌っていました。

最後「月光の楯ヶ崎」、夏に楯ヶ崎に何度も行ったのでその雄大なス
ケールを思い浮かべて演奏。

無事、熊野の組曲を発表し終えました。

続いてのフォーラムでは、荒俣宏さんの講演や、北川県知事、早稲田
大学の内田教授、松阪大学の寺口教授、小倉肇(みえ熊野学研究会委
員長)、花尻薫(みえ熊野学研究会運営委員)の皆さんによるパネル
ディスカッションが行われました。

後ほど楽屋で、荒俣さんをお訪ねしたところ「夏に熊野に泳ぎに来た
い!」と言って下さり、「ご案内しますよ・・・。」と約束。

演奏終了後、立石さんや、天女座チーフスタッフ!?の湊さん、名古
屋から駆けつけてくれた根本さん夫妻、太鼓の大西さん、立石さんを
紹介してくれた吉田さん夫妻などと我が家で打ち上げ。大いに盛り上
がりました。

重大なコンサートを終えてほっとしています。


実は、コンサート当日の早朝6時に波田須神社で餅まきがあると天女
座を素晴らしく改装してくれている大工の井谷さんから聞いていたの
でトンチャンと出かけました。
山の上の小さな神社にたくさんの人が座って待っています。
大工さんも「こっちこっち!しゃがんで取るんやで!」と手招き。奥
さんも大きなポケットのついたエプロンを貸してくれました。

そのうち、次々と段ボールの箱が積み重ねられ嵐のように餅や菓子が
投げられます。しかし!痛い!重い餅がビュッと飛んでくるので肩や
頬にビシッと当たります。「痛い!痛い!」と笑い泣きしながら「何
でこんな痛い目しんならんの・・・。」と隣のおじさんと笑い転げな
がら頭を低くして目の前に飛んでくる餅や、小銭!!!までいっぱい
拾いました。段ボール1箱!餅、餅、餅・・・。

「生活費助かるわあ・・・。」(笑)

しかし、トンチャンが「これってすごいな。30年前みたいやな。」
大人も子供も若者も真剣に餅拾い。

ほのぼのとした朝でした。もちろん!朝食はピンクと白のお餅!
(笑)
天女座のオープンの時も餅投げするぞー!(笑)
しかし、痛かったわん!(笑)           紫帆りん

猫は夢を見ます

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