乙女の寝顔に天女が降りたコンサート |
天女座物語240 2005/9/18 堀池雅夫さんは サラリーマン時代に「好きなことで生活したい!」と 同僚に言ったら「熱い風呂に片足を突っ込んで片足は 安全なこちら側にいるね。全身を熱い中に飛び込まないと駄目だよ」と 言われてはっとして、会社を辞めて奥さんと3人の子供を抱えて 和歌山県大塔村に引っ越して独学で墨作りを始めました。 それから何十年か経ち、堀池さんは日本でただ一人の松煙墨の作家になりました。 そんな堀池さんの紹介で「乙女の寝顔」という山並みをバックに 「乙女の寝顔に天女が降りた!」というコンサートをすることに なりました。 9月17日 朝、天女座を出ようとすると千恵さんが「19日何時頃帰って来るの?」 「さあ、わからんわ。」 「ま!どうせ遊んで帰ってくるんでしょ!!!(笑)」 仕事だっちゅうに! 今回のコンサート会場は大塔村平瀬にある林正子さんという素敵な 女性のログハウスの別荘の前のお庭です。 主催は田辺市で、Iターンの人々と地域の交流を計ろうというものです。 主催者の方々が、野外ステージを手作りで作って下さいました。 夜は堀池さんのところでにぎやかに前夜祭。 9月18日 今日は晴れ。石崎さんというおじさんが「私が今日は晴れると宣言 したから晴れないと張り付けの刑にあう!」と笑って話していました。 10時ごろから楽器をセット。 暑いので日除けのテントをしてもらいました。 熊野から写真の堀部さん、紀勢町の中世古さんも到着。 本番は2時半からあすなろ学園の人たちの演奏。 松田末広さんによる平瀬の歴史の話。 演奏は「熊野古道をゆく」から始まり即興は「猫と天使」「乙女の寝顔」など。 大いに盛り上がりました。 林さんは、長男さんが重度の障害を持っているので亡くなった ご主人と一緒にカナダなどの施設を視察してまわり、これこそ! という施設を模倣して「あすなろ学園」を作られたそうです。 「長男に教えられることが多いの」と涙ぐまれていました。 娘さんのかおりさんや、みどりさんが来てくれていてコンサートに感動してくれました。 堀部さんが撮ったシャスタ山の虹のカーテンの写真を見せると 林さんは「長男の体に天から降り注いでいた虹と同じ!」と驚いてくれました。 演奏終了後、乙女の湯で汗を流して堀池さんのアトリエで楽しい宴会。 きのこ鍋がおいしかったです。 演奏後、ある方が 「実は最近、すごく落ち込んでいて死にたいと思っている毎日だったの だけど、あなたのメッセージと「光の扉を開けて」という曲を聴いて、 力が湧いて来たんです。 本当に今日は救われました」と言ってくれて 本当に嬉しかったです!音楽家冥利につきます。 「きちんとしたホールでないと勿体無い」と言う方もいますが、 私たちはふれあいを大切にしていきたいので 「どんなに遠くても、どんなところでも」演奏していきたいし、 コンサートを聴いて一人でも二人でも元気になってくれたらと思うのです。 私たち二人も随分と遠回りをして波乱万丈で、落ち込んで落ち込んで 生きてきた人間です。 でも、自分の中のパワーを見つけて宇宙の流れに沿った生き方をし始めてから 本当に生きることが楽しくなったのです。 大塔村の皆さんは、温かく本当に素晴らしい交流が出来ました。 田辺町役場の赤木さんにはお世話になりました。CD販売の小倉悦子 ちゃんにもいろいろと手伝って頂きました。 11月27日も大塔の鮎川小学校で演奏しますし、 波田須町とも交流をして行きたいと思います。 |