天女座物語257 2006/6/3 写真はクリックズーム
東京で初めて「太陽にほえろ!」のボン刑事役の宮内淳さんにお会い
した時私があまりに熊野がいかに素晴らしいか熱弁ふるうので、宮内
さんが興味を持たれ昨年12月に熊野に来られました。
それから今年の4月にも熊野に来られ、とうとう天女座で宮内さんが
主宰される「影絵劇団かしの樹」の上演となったわけです。
劇団の方は昨日広島で公演、6月3日14時に天女座で搬入開始。
私たちのコンサートの機材もすごいですが、影絵の荷物もすごかった
です。高専の5年生の皆が手伝ってくれました。
かしの樹の鈴木秀雄さんは、この道25年のプロで、2人で全国の小学
校を回っておられます。 18時から開演。まず、私たちのミニミニコンサート。
その後、宮内さんのお話。宮内さんは世界80カ国を回っておられます
が北極のお話や、パプアニューギニアのお話が面白かったです。
「パプアニューギニアの人は一週間に2日間狩をするのだけです。 その2日間の労働で充分暮らしていけます。
果物や野菜は豊かに実っているし、パラボラアンテナがあり家にはTV
も揃っているし、長老を敬い、大家族で調和が取れています。
だから、都会の人工的な世界に住んであくせくしている人たちよりも
ずっと幸せなんです。
そんな豊かな心のゆったりとした世界が熊野にもあります。
ここは、これからは、皆が一番うらやましいと思う生活があるのです。」
宮内さんのお話の後、かしの樹の「赤いろうそくと人魚」が上演されまし
た。お二人で演じているとは信じられないくらいの迫力です。
鈴木さんの声色は、七色に変化しますし、背景は美しく、観客はぐい
ぐい物語の世界に引き込まれていきます。
影絵が終わると、ミスターマジックの影絵マジックが大爆笑。
子供たちだけでなく、大人も大喜び。
そして最後は「走れメロス」深い絆で結ばれている友情が感動でした。
終わって子供たちは影絵の舞台裏に殺到し、皆、お人形を動かしたり
たくさんの質問をしていました。
交流会では、「2人でやっているとはびっくりした!」とか
「なつかしい紙芝居の世界に戻ったような感動を覚えました」とか 参加者は喜びいっぱいでした。
宮内さんも「今は何でもデジタルの時代ですが、こうやって
人間が動かしているというリアルタイムな温かさが伝わったのでは」と
話して下さいました。
この日、松阪から老舗の和菓子や、柳屋奉善の岡社長さんも
お友達の尾崎さんと来てくれました。ほーちゃんは 私たちのDVDの編集などもやってくれたり、ギターを弾いたりと
とても社長さんには見えないのですが・・・。〔笑〕
交流会が終わって14名くらいで、この時期にしかみられない
光るキノコを見に森の中へ・・・。キノコは幻想的に光っていました。 一同で「何で光っているの???」とびっくりした様子。
深夜の森に怪しい団体??
キノコツアーの終わりに宮内さんが高専の若者たちにとってもいいお話
をしてくれました。
「この間、熊野に来た時にね、浜で石を拾ったんだよ。それが2000万年
前の石だって言うんだよね。東京でね、2000年前の石には出会えない
よね。それがここはそういうことが当たり前に起きているんだね。
それって、すごいことなんだよ。東京のビルなんて2000万年の石に比べ
ると高々何十年の歴史だし、人工的だよね。本当にその差はすごい
のよ。だから熊野ってところはすごいんだよ!」
明け方まで皆で盛り上がりました。
TVの中でしか拝見していない俳優さんの宮内さんとこうやって何度も
お目にかかれるなんて幸せです。宮内さんと末永いおつきあいを
させて頂けそうで嬉しい限りです。
4日の夜、三重TVで天女座での影絵の模様がニュースで取り上げれ
ました。翌朝、かしの樹の皆さんは富山に向って出発!
高専の皆はペンキ塗りに精出し、休憩に紫帆りんのピアノのレッスンも
受講?。影絵の魅力のとりこになった私たちです。
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